ことの起こりは夜間に突然、モーレツな腹痛と水様便で救急車で運び込まれた総合病院でCTを撮ってもらった事から。腹痛と下痢は収まったものの、CTの映像から胆嚢の半分が胆石で埋まってる事が判明した。
実は10年程前から脂っぽいものを食べたり少し食べすぎるだけで、決まって明け方3~4時にみぞおちの痛みで目が覚めて、うつ伏せ(これがいちばん楽な姿勢)のまま朝まで痛くて寝られなくなるという困った状態が常だった。
痛くなるのは決まってみぞおちだから胃カメラを飲んでみるも異常無し。
きっと自分は人より胃腸が虚弱なんだろうと思い、常時漢方胃腸薬を持ち歩き、いつも腹7分目を心がけていたが、まさかの胆石由来の疝痛発作だったとは。
CT画像を確認すると、胆石の数が多すぎて、胆嚢の半分が真っ白。さらに胆嚢の内壁にまで胆石が入り込んでいた。
「これじゃ、胆嚢癌になっても発見出来ないし、いつ胆嚢炎になるかも分からないから胆嚢摘出手術をおすすめするよ」と医師に告げられ、腹腔鏡で胆嚢摘出手術を受ける事になった(´・_・`)
これまで55年間特に大病を患う事もなく、出産以外で病院に入院する事など無かった私は突然の手術でビビリまくり:(;゙゚’ω゚’):
私自身『胆嚢摘出って‥内臓とるの?大丈夫なの?』『後遺症はあるの?』『腹腔鏡手術の痛みはどれくらい?』『傷跡は目立つ?』・・・と、次から次へと気になってググりまくったので、腹腔鏡下胆嚢摘出術の体験談と感想を書き残そうと思う。
これから、腹腔鏡で胆嚢摘出手術を受ける方は良かったらご覧ください。
目次
1日目 手術前日に入院
入院までは手術前検査が、検便、血液、尿、胃カメラ、CT、レントゲン、それにwithコロナなご時世なんでPCR検査と、ひと通りあって入院日にこぎ着けた。
午後1時に入院受付窓口で入院関係の書類と保険証及び、健康保険限度額適用認定証を提出。
限度額適用認定証の事を少し説明すると、
限度額適用認定証を予め加入している社会保険に問い合わせて取寄せて於けば、手術代や入院費がいくらかかろうと高額医療費助成限度額までの支払いで済む。
限度額適用認定証とはそんなありがたい認定証だ。
食事代や個室を取れば部屋代は別途必要だけどね。私の場合は4人部屋で済ませたから8.2万円+食事代の支払いで済んだ。 保険金がおりてかえって儲かった。
注意点として高額医療費助成限度額は1ヵ月事の計算になる。つまり、入院と退院が月をまたぐと結果的に自己負担金が増えてしまうということ。
なので、可能なら同月内で完結するように入退院の日程を調整した方が支払額が安く済むよ。
それと、限度額適用認定証を申し込むなら早めに余裕をもって取り寄せといた方がいい。手元に届くまで1週間位かかるから。
閑話休題
それから、承諾書を書いて担当医師から明日の手術の説明を受けた。
なるべく手術痕が目立ち難いように臍からカメラを入れて右側3箇所から鉗子を挿入。
脂肪や上に乗っている大腸を避けて胆嚢を切除する。肝臓と胆嚢はくっついているから焼き切って離し、穴から引き出す。
穴を開けてみて癒着や癌化などが有り、腹腔鏡での手術が難しい場合は臍以外の3箇所の穴を繋げて開腹手術に切り替えるという説明だ。
何事も無く、腹腔鏡手術で済めば5日くらいの入院。開腹手術になればもう少し伸びるという話だった。
こわい。どうか何事も無く腹腔鏡手術で済みますように。
明日は朝9:45から手術で今晩21時以降は飲食禁止だから、さっさと寝てしまおう。
と思ったが部屋代をケチって4人部屋にしたから前と隣のお年寄りの独語が一晩中続いてほとんど寝られなかった。
カーテン越しにすぐ右横の至近距離から一晩中ナムアミダブツ、前からは怒声。
(ああ、こんなんだったわ)と、介護士時代の夜勤を思い出した。看護師さんお疲れ様です。∠( ̄^ ̄)
2日目 胆嚢摘出手術当日
手術日当日、昨晩 21時以降から飲食禁止だから朝食無し、水もダメ。
40歳以上は血栓予防に医療用弾性ストッキングを履くんだってw
かなりキツめだから履くのタイヘン
これ履いて点滴スタンド押しながら自分で手術室まで歩いて行った。
手術室に入る前に手術着に着替え、手術台に横になると酸素マスクをされ「ゆっくり深呼吸をしてください」「麻酔入れていきます。だんだん眠くなりますよ~」と言われて数秒で意識がとんだ。気が付いたら手術が終わってたw
「〇〇さん、○○さん手術終わりましたよ!起きてください」という声で目が覚めたとたん喉に人工呼吸器が刺さっているのに気付き「オエッ!!グゴッ!」てなって息ができなくてパニック。思わずもがいた。
すぐ管を抜いてもらったけど、焦った。窒息するかと思ったよ。
溺れるってこんな感じかな。
手術自体は「麻酔入れていきます」と言われて気が付いたら終わってたって感じ。実にあっけなかった。痛み止めが効いているのかお腹の痛みもなく安心した。
手術室で執刀医の先生が「手術は上手くいきましたよ。」と小瓶に入った胆石を見せながら「胆嚢は病理検査に出すけど石いちぶ持って帰りますか?」っておっしゃった。
見たら想像してたようなキレイな石じゃなくて「ゲッ」て思ったけど記念に貰うことにした。
成分が純粋なコレステロールだとキレイな石になるらしいが普通はいろんな成分が混ざっているから色は黒が多いらしい。細かくて形状はトゲトゲ。
後日、居室でこれをもらってから振ってみたがカラカラと小石がビンにあたる軽い音がした。
コイツが悪さをしてみぞおちが痛かったのか!
残りの石と摘出した胆嚢は後で標本にして病理検査するんだと。確率は少ないけど後から癌がみつかる場合もあるとか。
兎に角手術は終わり、私はまだ意識が少しボーっとした状態で身体にはいろんな管が付いたままストレッチャーに乗せられてハイケアルームに運ばれた。
11:30頃ハイケアルームに到着。翌日の10:30くらい迄ほぼ23時間このハイケアルームにいる事になるのだが、無事手術が終わってほっとしたのも束の間、私はここで地獄の苦しみを味わう事になるのだった。
何がそんなに苦しかったのかと言うと一番はおしっこの我慢大会!
それと寝たきりだから腰とお尻の痛み。
あとは痰がらみで呼吸が息苦しい。
それらに比べるとお腹の痛みは大したことなかった。痛み止めが効いているせいなのか、お腹の痛みは出産時の陣痛と比べると屁でもなかった。
排尿したくてたまらないのに何時間も我慢しなければならない苦しみは出産の痛みとはまた別の苦しみ。まるで拷問だ。
最初に尿意を感じたのは手術後3時間ほど経った2:00頃だった。
手術時から導尿の為、尿道にカテーテルを刺してバルーンが付けられているからそんなハズは無いと思った。
尿は勝手に管を流れていき、バルーンに溜まっていくハズ。尿意は気のせいに違いない。きっとおしっこがしたい気がするだけだと自分に言い聞かせた。
看護師さんは忙しいんだからあまり迷惑をかけてはいけないと思い我慢してたけど、辛すぎて時計ばかり見て、だんだん時間を確認する間隔も狭まっていった。
とうとう我慢できなくてコールしたら看護師さんがバルーンを見て「550ccほど溜まっているし、ちゃんと出てるから大丈夫ですよ。尿道にカテーテルが刺さって刺激があるからそんな感じがするだけです。今、点滴から痛み止めが入っていますから、それが効いてくるとおしっこしたい感じも和らぎますよ。」とおっしゃった。
『そんな感じがするだけ』・・耐える為に自分に散々言い聞かせた理屈だ。
絶望した。
私は落胆し、痛み止めで尿意がマシになる事だけを希望に、引き続き尿意と闘った。しんどかった。
それから1時間後に看護師さんのいうとおり尿意も収まり、私はその切迫した苦しみだけでも遠のいてホッとした。どうか、このまま抜去までいって欲しい。
だが私の願いも虚しく日付が変わる頃、再びソレはやってきた。
何となく尿が膀胱に溜まってきた気がしたのだ。。嫌な予感がした。
案の定、だんだん強くなる尿意に「気のせい。気のせい」と自分に言い聞かせ、「あとどれくらい我慢すればいいの」と何度も時計を見て、時計を見る間隔が2分を切った頃、とうとう私はナースコールをした。3時近かった。
「もうおしっこがしたくてしたくて苦しいんです!導尿カテーテルをしているから大丈夫なのは分かってるけど、何度も時計を見てしまってもう辛くてとてもじゃないけど耐えられません!」と夜勤の看護師さんに泣きついた。
早くコレを外してくれ!尿意が辛くて苦しいのだ!正直、ラクになれるのなら漏らしてもいい!いや、寧ろ漏れてしまえ!!という気持ち。発狂寸前だった。
夜勤の看護師さんは「ちょっと見てみますね」と尿が溜まるバルーンの方で何やらゴソゴソと排尿を促してくれた。
するとものの1~2分で明らかに楽になっていき、私は脱力しながら「もしかして出てますか?」と聞くと「勢いよく出てますねぇ」と。
最後の方は膀胱の方がキュルキュルと最後まで吸引されている感覚がして私はスッキリと尿意から開放された。看護師さんは「350cc位出ました」とおっしゃった。夢のようだった。
・・・なんだこの凄技は!神か!!神なのかっ!
私は涙を流さんばかりに感激して御礼を言った後「導尿カテーテルをしていたのにどうして排尿が上手くいかずに膀胱に尿が溜まっていたのですか?」と聞いてみた。すると「動いているうちにズレたんだと思います」との回答だった。
尿道に管をさしているから尿は勝手に出てバルーンに溜まるから大丈夫なのかと思っていたがそうではなく尿が相当膀胱に溜まってたらしい。
そりゃ、苦しいハズだ。
私が腰とお尻の痛みを和らげようと、右を向いたり左を向いたりして体重がかかる箇所を変えていたからカテーテルの位置が微妙にズレたのかな?
その後は、2時間後くらいに先ほどではないけど尿意を感じたので看護師さんが点滴の輸液を交換しに来た時に「すみませんがついでにさっきみたいに尿を出していってもらえませんか?」と頼んだ。もうあんな苦しみはゴメンだった。
夜勤の看護師さんは気持ちよく応じてくれてまたまたバルーンの方で何事かをゴソゴソと。何をしているのか非常に気になるが起き上がれないから確認できなかった。
私「出てますか?」
看護師さん「出てますね」
最後はまたキュルキュルとさく尿されるような吸引されてる感じがあって尿意がスッキリした。どんなワザかは知らないが凄技だ。まさにミ・ラ・ク・ル!!
看護師さんは「2時間くらいで300ccか・・」と呟き去って行った。
(その反応・・・私、尿量が多い方なのかな。飲まず食わずだけど、ずっと点滴してるから尿が溜まりやすいのかな。)
それからは2~3時間おきに看護師さんに尿を抜いてもらって、尿意を我慢する拷問からは開放された。幸せだ。あの苦しみはいったい何だったのか・・・
【教訓】
導尿カテーテルをしてても尿意があって辛い時は無理せずナースコールして耐えられないと強く訴えてきちんと見てもらうべし。「気のせい」と言われたら「外してくれ」とごねてもいい
【看護師さんにお願い】
患者から尿意を訴えられたら気のせいと決めつけずに手を尽くして欲しい。そしてあんな素晴らしい御技はもっと広まって欲しいよ。
尿意以外の苦しみは、手術したお腹よりも腰やお尻が痛い事と人工呼吸したから痰がからんで喉はガラガラ、鼻の孔に酸素刺してても呼吸はし辛くて絶えず息苦しい事だった。
咳をして痰を切ろうとすると、腹圧かかってお腹痛くなるからできないし、ギャッチアップしてもらって横を向けば、痰は切れやすくなって少しいいけど、そのまま上半身上げっぱなしだと今度は腰やお尻に負担がかかって痛くなってくる。
たかが1日寝ていただけでこれだ。寝たきりのお年寄りに褥瘡ができるのも分かるよ。私は上半身のギャッチアップを自分で下して水平にし、右左と交互に体位を変えて腰とお尻の痛みをやり過ごした。
それにしても動きづらい。
このハイケアルームを出て居室に戻れる10:30まで私にはいろんな管が付いていた。
- 鼻の孔にチューブを差し込んで酸素を送る「鼻カニューレ」
- 輸液を点滴する為の「点滴のカテーテル」
- 尿をバルーンに流す為の「導尿カテーテル」
- 指に挟んで血中酸素濃度を測る「パルスオキシメーター」
「パルスオキシメーター」はコードが付いているタイプで、ずっと指を挟んでると地味に痛くなるから勝手に外したりしてた。するとブザーで看護師さんが気付いて再度はめにくるから途中から痛くなってきたら人差し指と中指をサッと交互にはめかえてた。
「鼻カニューレ」 は酸素が冷たくて鼻の奥が不快でけっこう辛い。痰がからんで呼吸は苦しいけど「鼻カニューレ」 でラクになる感じも無く却って苦しかったから鼻の孔の外にずらした。
「導尿カテーテル」 は一刻も早く外して自分でトイレに行ってスッキリしたい。
そんな事を思いながら一睡も出来ずに、早く医師の回診が終わって管を外してもらえるのを心待ちにしながら10:30まで耐えた。
3日目 元の部屋にもどる
そんな感じでやっと我慢大会の23時間が終わり点滴以外の管を全て外してもらった。 看護師さんに付き添ってもらって部屋に戻っていく途中、前かがみで点滴スタンドを押しながら嬉しくて思わず加速した。
看護師さん「元気ですねぇ!フラフラしませんか?」
私「大丈夫です!」
し・あ・わ・せ!
居室のベッドに戻ってきて解放感で天国だった。
たとえ一晩中カーテン越しの至近距離から不気味な声で念仏やら「生乾きタオル生乾きタオルなまがわきたおる・・」と延々と繰り返されようと、前のブースから怒鳴り声が聞こえようと笑って済ませられるくらいには(笑
お腹の傷は咳をしたり、力を入れれば痛いけどかばっていれば大丈夫。やっぱり腹腔鏡手術だからメスを入れるのと比べると予後の回復がだいぶ早いみたい。
腹腔鏡下胆嚢摘出手術終わって最初の食事。5分粥に介護用のソフト食みたいな感じ。美味しくはないけど、部屋戻ってきたら元気出て完食!
味薄いからフリカケ買っといて良かった!
でも水っぽいからお茶漬け海苔の方が良かったかも。
食後に導尿カテーテル抜去してから初めてのお小水。排尿の時、尿道からブクブクと空気がでた。抜去後ちゃんと出たか教えてと看護師さんに言われていたからそのまま伝えた。ガスが出たかも聞かれた。
コロナ流行ってるから、見舞いは規制されてるし、院内のコンビニ行くのも時間制限あるから暇!パソコン持って来といて良かった。
入院中は夜も同室の方々の独語が続いて、眠ろうと頑張れば頑張るほど耳について発狂しそうになる。病み上がりで毎晩続くと流石にね。早々に諦めてパソコン開いてサイト編集してた。
他ブースに光が漏れないように手元にだけ柔らかく光をあててコッソリね。他事に集中していた方が幾分気が紛れる。
4日目 全粥。点滴終了。
4日目の朝食は全粥。半分以上食べれたら点滴終了できるらしい。
私はもちろん完食!味薄いけどフリカケかければOK
ところで「血管に空気が入ったら死ぬ」と思いません?
点滴の輸液が空になったら血管に空気が入ってしまうと思って焦りませんか?
手術後ずっと点滴やってもらってて気になったんだけど、ハイケアルームから元の居室に戻って来たら、輸液空になってもすぐ交換来てもらえない時も何度かあった。
私は血管に空気入ったら死ぬと思ってたし、点滴の輸液が空になれば血管に空気が入ると思ってたから輸液が無くなりそうだと寝れもせず、ビビりまくってナースコールしてた。
でも意外なことに看護師さん達は平気そうにしてたんだよね‥。腑に落ちない。
さらに、輸液交換時に管内に入り込んだ空気を抜くそぶりが全くない看護師さんもいた。20㎝くらいの気泡が私の腕に吸い込まれていくのを見た時は
「おおっ!!Σ( ̄□ ̄|||)」ってなった。震え上がって、看護師さんに空気が20cm近く入っていったけど大丈夫かと聞いてみたが「大丈夫です」というひと事で説明終了。。
理論的な説明は一切無し。うん。全く解せぬ。
看護師さんはプロだから常識なのかも知れないけど、私は理論立てて説明してもらわないと納得しづらいし、物凄く気になったんでググってみた。
だって、自分の体に降りかかってきた事は最後は誰も責任とってくれない。
結局自分で背負わなきゃならないものね。そりゃ、気になるに決まってる。
なんかおかしなこと言ってると思う?異論は認めませんよっw
それで具体的には次の2点について調べた。
- 血管に空気が入ると死ぬのか?
- 点滴の輸液が空になると血管に空気が入る?
血管に空気が入ると死ぬのか?
まず結論を言うと、許容量を超えて血管に空気が入ると人も動物も死にます。
そして人間の許容量というのは10ml(10㏄)迄と言われているそうです。これは実際に調べた人がいる訳では無く、経験値的に。データをとって調べようとすると人体実験になるからね。
どれだけの量が体内に入ると問題になるのかは、明確なデータはありません。
ただ、これまでに報告された内容を検討すると、10mLぐらいが安全限界ということになると思われます。これ以上の空気が急速に血管内に入ると、肺塞栓という生命にかかわる状態に陥ります。計算上は、輸液ルート内の空気は、ほとんど問題になりません。ただし、心臓にシャント(右心房と左心房の交通)があれば、脳の血管に空気がひっかかり、脳の空気塞栓、脳梗塞の原因になる危険性がある ことは知っておいてください。
引用元:看護roo
点滴の管1㎝の長さに空気が入ると 0.04ml。10mlと言うと点滴の管の長さで計算すると250㎝分に相当する。
だから輸液交換の時に少しくらい管に空気が入った位なら途中で吸収されるから大丈夫ってことらしい。
なるほどね。まぁ、でも10ml以下なら大丈夫と言っても体の大きさや身体的リスクの有無でまた違うだろうし。例えば赤ちゃんや子供とかはきっと安全限界が 大人と同じわけないよね。
そもそも10ml以下なら絶対大丈夫って明確なデータがあるわけでは無いのだから、輸液交換時はなるべく空気抜く位の気遣いは見せてほしい。
看護師さんが忙しいのは分かるしコロナ禍で大変なのも分かるけど、血管に空気が入ると思って不安に感じる人は多いはずだから患者側の心情面にも配慮して欲しい。
やっぱ、しっかりした説明と気遣いは誠意の現れだし、信頼関係構築の第一歩だと思うんだよね。
この病院は地域の中規模基幹病院で昔から高齢の入院患者が多い事で知られている。お年寄りの患者さんが多いせいなのかドクターから看護師さん、事務員さんに至るまで応対がソフトで親切な人が多いと感じる。
実際私が検査室が分からなくて困っていたら、ドクターが気安く声をかけてくれた。とても親切で好印象。
その反面「お年寄りの患者さんを相手にする事が多いから看護師さんの中には患者に理論的に説明する意識が無くなっちゃった人がいるのかなと思った。
ほら、お年寄りは理論的な説明を欲しがる人は少なそう。看護師さんの「大丈夫です」のひと事で納得する人が多そうだからね。そういうのに慣れちゃうと。
点滴の輸液が空になると血管に空気が入る?
これも先に結論を言うと、自然滴下の点滴の場合は輸液が空になっても血管に空気が入る事はありません。
自然滴下では血管に空気が入るほどの圧力は無いということみたい。
寧ろ、チューブ内に輸液が無くなると管内に血液が逆流するらしい。
実際入院中も寝てる間に輸液無くなって点滴管内に10㎝くらい逆流してた事があったし。
逆流してた分の血液は輸液交換して点滴再開したら体内に戻ってった。
空気が入るほど点滴とチューブ内の圧力が人間の血圧に勝ることはありません。 ただし、きちんと管理していた場合です。 血の逆流ですが、もし点滴の容器が点滴の部位よりも下方に位置するようになっていれば、血圧により多量に逆流してくることはあります。 そうでなくても点滴が落ちきれば、多少の逆血はあります。
引用元:Yahoo知恵袋
ただし、輸液ポンプやシリンジポンプを使って点滴する場合は注意が必要。
装置の不具合で輸液が無くなってもアラームが鳴らず、患者の血管内に空気が送られてしまう事例も割と起きていて死亡や残存障害の事故も起きているらしい。
ポンプを使うと自然滴下と違って点滴を血管内に送り出す圧力が強いってことかな?
輸液ポンプ不具合で「空になってもアラームが鳴らず、患者に空気が送られてしまう」医療事故に留意を―医療機能評価機構
引用元:Gem Med
どっちにしても輸液が無くなりそうならナースコールした方が良さそう。
自然滴下状態の点滴の場合も、チューブ内に輸液が無くなると血液が逆流して時間が経つと凝固してきて新しいルートを開け直さないとならないのだから看護師さんも大変だろうしね。
ちなみに写真のピンクの部分をクレンメと言ってこれの真ん中の白い部分を下に下げると閉まって点滴が落ちるのが止まるのだそう。焦る場合は先に点滴止めてからナースコールすれば気楽に待てるね。
5日目 退院
朝6時に血液検査した。結果が良ければ本日退院できるそう。
腹腔鏡の傷痕はこんな感じ。割と目立たない。時間が経てば更に目立たなくなりそう。
痛み止めは2日前から飲んでないけど、咳でお腹に力入れなければ痛くない。
担当の先生が上手に手術してくれたんだね。感謝!
思ったままにいろいろ書いたけど総括すると、この病院で手術を受けて本当に良かったよ!
血液検査の結果も良好だったようで、昼食を食べてから15時退院となった。もう1泊して明日の朝まで様子見る?とも言われたけど、
隣人の独語は「生乾きタオル・・」から「ガギグゲコキャキャキャ・・」の繰り返しに変わっていた。
流石にもう帰らせてくれ。
入院中便利だった持物
ここでは自分で持って行って便利だった持ち物を紹介します。
入院時はキャリーバッグがおすすめ
退院時に重い荷物を持ち歩くのはお腹に響くからダブルキャスターで稼働が自由に転がせるキャリーバッグがおすすめ。
機内持ち込みOKのサイズでTSAロックが付いていると病院にコインロッカーが有っても無くても重宝するし旅行にも便利。
4人部屋なら機内持ち込みOKのサイズ一択。大きすぎるのは邪魔になるので×。
スーツケース 機内持ち込み Sサイズ 1〜3泊 拡張 軽量 ファスナータイプ ダブルキャスター TSAロック付き 1年保証付き シフレ serio B5851T-S
入浴できなくても清潔を保つ整容品
使い捨ての身体拭きシートやドライシャンプーなどを持って行くと手術後シャワーが使えなくても爽やかに過ごせる。身体拭きはおしりも拭けるデリケートゾーン対応がおすすめ。
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スマホやいろいろ充電するのに便利。電源が遠くても伸ばせる3m位のもの
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ノートパソコンを持ち込んでインターネットをしたい場合は患者用のフリーWiFiが使えればそれでもいいけど、セキュリティや速度の心配もある。
フリーWiFiが無ければ自分で通信環境の用意が必要。大体スマホのテザリングを使うかWiFiルーターをレンタルするかの2択になる。
私は元々テザリングオプション契約していたので、スマホのテザリングを使った。
スマホのテザリングを使う場合は前提条件としてスマホがテザリング対応機種である事が必須。
また、スマホのデータ通信分を消費してテザリングするから契約プラン以上に使いすぎるとスマホに通信制限がかかって超低速になるから注意が必要。
ワイヤレスイヤホン
スマホやパソコンの音を漏らさないように病室ではこれが必須。
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最後に腹腔鏡下胆嚢摘出術についてまとめると、
腹腔鏡下胆嚢摘出術自体は痛く無い。全身麻酔で眠っている間に終わるし、術後の痛みもそれ程でもない。ただ、全身麻酔が切れた時にオエッとなるし、しばらく喉に痰がからんで違和感が続くかも。
個人差はあるだろうけど、普通にコロッケとか油物も食べれているし、 今のところ後遺症らしいものは感じていない。お酒は手術後10日目にビール350ccを2缶呑んでみたけど大丈夫だった。
シャワーも退院時に許可されたし、腹腔鏡手術で事務職なら手術後1週間くらいで仕事復帰もできるんじゃなかな。
手術痕はそんなに目立たないし、時間が経てば更に薄くなっていきそう。これは追記する事にして今回はここまで。